1. オーディオブックとは
まず、私は読書があまり得意ではありません。
「好きではない」のではなく「得意ではない」のです。
創作作品などは好きなので、ドラマや映画、アニメ、漫画などは好んで見聞きしますが、読書となるとどうにも二の足を踏むといいますか、億劫になるといいますか…
小さい頃に読書習慣がなかったのが、大人になった今にも影響しているのでしょうか。
そんな私が最近始めてみて、私にピッタリだと思ったのがのが「オーディオブック」というジャンルです。
オーディオブックとは、ナレーターさんや声優さんが本を朗読し、音声として本を楽しむコンテンツです。
通勤時やジムで運動しているとき、入浴時や就寝前などに気楽に本を楽しむことができます。
オーディオブックのサービスとして2トップといえるのがAmazonが提供する「Audible」とオトバンクが運営する「謎解きはディナーのあとで』というミステリー作品をaudible.jpで聞いた感想をネタバレしないよう簡潔に書きたいと思います。
2. 『謎解きはディナーのあとで』の概要
あらすじ(引用元:小学館公式サイト)
令嬢刑事×毒舌執事コンビの傑作ミステリ
国立署の新米刑事、宝生麗子は世界的に有名な『宝生グループ』のお嬢様。
『風祭モータース』の御曹司である風祭警部の下で、数々の事件に奮闘中だ。
大豪邸に帰ると、地味なパンツスーツからドレスに着替えてディナーを楽しむ麗子だが、難解な事件にぶちあたるたびに、その一部始終を相談する相手は”執事兼運転手”の影山。
「お嬢様の目は節穴でございますか?」
暴言すれすれの毒舌で麗子の推理力のなさを指摘しつつも、影山は鮮やかに謎を解き明かしていく――
2011年本屋大賞受賞の大人気ミステリ。
書き下ろしショートショート収録!
「第8回 本屋大賞」で初ノミネートで大賞を受賞し、櫻井翔さん、北川景子さんなど、豪華キャストによる実写化などもされたことで有名な作品です。
3. 実際に聴いてみた感想
オーディオブックには、1人のナレーターが全てを読むタイプと、1人1役で登場人物ごとにナレーターが変わるタイプがありますが、audiobook.jpの「謎解きはディナーのあとで」は後者の1人1役タイプの作品になります。
本作は、執事の影山とお嬢様刑事の宝生麗子が織りなすユーモアミステリー。
ミステリーの中でも麗子が相談した事件を影山があっという間に解いてしまう、いわゆる安楽椅子探偵と呼ばれるジャンルでした。
犯人の動機などはあまり描写されず、どのように殺人を行ったかというハウダニット(この言葉はこの作品で知りました)がメインの作品になります。
軽妙なやり取りと巧妙な謎解きが魅力です。
オーディオブック版では、麗子役を松井恵理子さん、影山役を浪川大輔さんが担当し、さらに風祭警部役の白井悠介さんやナレーションの岩田光央さんなど、豪華な声優陣が参加しています。
各キャラクターの個性が声によってより鮮明になり、物語の世界観に深く引き込まれました。
特に、影山の冷静かつ皮肉交じりのセリフや、麗子の天真爛漫さが声優さんの演技によって生き生きと表現され、本作品のユーモア要素をより引き立てています。
オーディオブックの魅力は、プロの声優さんたちの演技によって、文字だけでは伝わりにくい感情やニュアンスが豊かに表現される点にあります。
通勤時間や家事の合間など、手が離せない時でも物語を楽しめるのは大きな利点です。
『謎解きはディナーのあとで』は、短編形式で構成されているため、少しの時間でも一話完結で楽しめるのも嬉しいポイントです。
ミステリーに慣れ親しんだ方にとってはミステリー要素が少し不足するかもしれないので、どちらかというとミステリー初心者におすすめだと感じましたが、麗子と影山のユーモアたっぷりな掛け合いは多くの方が楽しめるのではないでしょうか。
オーディオブック版は、audiobook.jpで配信されています。興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。