「12 Days of OpenAI」12日目(最終日)まとめ

AI

ChatGPTなどを提供するOpenAIは、12月6日(日本時間)から12日間連続で大小さまざまな発表・リリースを行いました。

12日目、最終日の発表を振り返ってみたいと思います。

1日目~3日目、4日目、5日~7日目の発表まとめは以下をご覧ください。

12日目

  • 新推論モデル「o3」「o3-mini」発表

今回発表された「o3」はこれまでのAIモデルの中で最も高度な推論能力を持つとされるモデルです。

ChatGPTにはもともと「o1」というモデルがありましたが、「o3」はその後継モデルということになります。
2を飛ばして一気に3になったようですね。(なんでもo2は商標の関係で使えなかったとか…)
ちなみに、「o3-mini」はo3をより効率重視にした小型版のモデルです。

「o3」は「o1」よりも多段階の論理的な問題解決や、曖昧な情報を基にした解釈などの複雑なタスクを行えるようになります。

AGIに迫る能力を持つとされ、多くのベンチマークで既存のモデルを上回る性能を示しています。
特に、競技プログラミングではOpenAIの研究者を超えるスコアを記録しています。

AGIって何?

AGI」とは、Artificial General Intelligence(汎用人工知能)の略。
人間と同じように、「汎用的な」知能を持った人工知能のことを指します。

現時点のAIは、学習した範囲内での特定のタスクに特化した能力を持っています。
一方AGIは、未知の状況やタスクにも柔軟に対応できる、まさに人間のような知能を持ったAIとなります。

よく映画などで表現されるAIはこのAGIですね。

ARC-AGI(Abstract Reasoning Corpus)と呼ばれる、視覚的なパズルを通じてAIの抽象的推論能力を測定するベンチマークの結果では、

o3は標準計算モードで75.7%を記録

人間の平均達成率が約85%、o1モデルが約25%といわれていますので、今回の「o3」は完全なAGIとはまだ言えないものの、AGIに大きく近づいたモデルといえるようです。

なお、o3-miniの公開は1月末、o3はその後を予定しているとのこと。

タイトルとURLをコピーしました