ChatGPTなどを提供するOpenAIは、12月6日(日本時間)から12日間連続で大小さまざまな発表・リリースを行いました。
もう全ての発表が終わりましたが、8日目から11日目の発表を振り返ってみたいと思います。
11日目以前の発表まとめは以下をご覧ください。
8日目
- 「ChatGPT search」を全ユーザーに公開
「ChatGPT search」はついに「Perplexity」などと同じ、AI検索エンジンです。
通常のChatGPTはAIが学習した内容しか返せませんが、ChatGPT searchは、Web検索を組み合わせることで、AIモデルが学習していない最新の情報を今までのChatGPTと同じように対話で質問することができます。
実際に触ってみた内容を下記ページで記事にしていますのでご確認ください。
9日目
- 「OpenAI o1 API」公開
- 「リアルタイムAPI」強化
- 「Preference Fine-Tuning」導入
9日目は、「Dev Day Holiday Edition」と銘打ち、開発者が実際に利用できるツールやサービスに関する主要なアップデートが紹介されました。
「OpenAI o1 API」は、データ処理の簡素化、システム組み込みの効率化がされたo1をAPIとして利用できるようになります。
「リアルタイムAPI」の強化では、WebRTCの組み込みやオーディオトークンの60%削減などリアルタイムアプリの開発を大幅に補助する発表がされました。
「Preference Fine-Tuning」は、自然話語コンテンツやサポートツールの自由度を尺大に向上させるもので、ユーザーのニーズに対応したカスタマイズが可能になりました。
9日目の発表は開発者向けということもあり、私にはあまり関係のないものではありますが、これらのツールを利用してさらにAIを活用したサービスが増えていくのは楽しみですね!
10日目
- 「電話でのChatGPT利用」開始
- 「WhatsAppでのChatGPT利用」開始
「電話でのChatGPT利用」は、フリーダイヤル「1-800-CHAT-GPT」に電話をかけることで、ChatGPTと直接音声で対話できるサービスです。
月に15分間の無料通話が提供され、最新のスマートフォンから古い固定電話まで、幅広いデバイスで利用可能で、観光地の情報提供や言語翻訳など、日常生活で役立つ情報を音声で得ることができるとのことです。
しかし、このフリーダイヤルは日本では使用できないので、私たちにはあまり関係ないですね…
「WhatsAppでのChatGPT利用」は、WhatsAppを利用することで、世界中のユーザーがChatGPTとテキストベースで対話できるようになりました。
WhatsAppは日本人にはあまり馴染みのないアプリかもしれませんね。
日本ではメッセージアプリ=LINEとなっていますが、世界で最も使われているメッセージアプリがWhatsAppです。
そのメッセージアプリでChatGPTが利用できるようになったというのは、WhatsAppを日常的に使用している海外ユーザーにとっては嬉しい発表だったのかもしれません。
11日目
- 「Mac版ChatGPT新機能」発表
Mac版のChatGPTデスクトップアプリで、他のアプリケーションとのシームレスな連携が可能となりました。
具体的には、ChatGPTとコードエディタや「メモ」アプリ、「Notion」、そして「Quip」との統合が実現され、効率的に作業を進めることができるようになりました。
また、Macでも「高度な音声モード」が使えるようになりました。
上記の機能はMac版は即日リリースされましたが、Windows版についても近日中に同様の機能が提供される予定です。